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古い手紙や家の記録に、明治五年十二月二日とある。年を西暦に直すと、1872年。じゃあ、そのまま1872年12月2日と家系図へ入力していいのかな?
ここ、ちょっと待ってね。元号の年を西暦の年へ読み替えることと、旧暦の月日を現在の暦へ換算することは、同じ作業ではないんだ。
国立国会図書館が公開している宍戸璣の日記の紹介では、明治5年12月2日を、1872年12月31日と対照しているよ。同じ十二月二日でも、現在のカレンダーの12月2日ではないんだね!
この記事では、家系図のために古い年月日を整理するときの見方を、公的な展示や図書館の調査資料から説明するよ。まず元の表記を残し、どの暦で書かれたものかを調べてから対照する。その順番を一緒に見ていこう。
明治五年の十二月は、今のカレンダーと分けて見よう
改暦前の日付を照らし合わせる参考図書として、釣洋一著『江戸幕末・和洋暦換算事典』があるよ。2004年刊、ISBN9784404032089の本を購入候補として紹介するね。
先に、どこで暦が変わったのかを確かめよう。国立公文書館の展示によると、明治5年11月9日に太陽暦への改暦が公布され、旧暦の明治5年12月3日を、新暦の明治6年1月1日とすることが定められたんだ。
日付の表し方が切り替わる場所なので、同じ書類に明治という元号があるだけでは、月日まで現在の暦と同じと決められない。明治の前半という大ざっぱな分類より、実際に何年何月何日と書かれているかが大事になるよ。
冒頭の明治5年12月2日も、公的な日記紹介では現在の暦の1872年12月31日に当たる。そこから次の日を見れば、新しい暦では1873年1月1日。年末の一日を追っていたら、元の月日と新しい月日が別々に動くことが分かるね。
これは、調べている家の記録が宍戸璣の日記と同じ内容だという話ではないよ。公表された実例で、暦を区別する必要があると確認しているんだ。自宅の資料もこの日付だから当時の国暦で間違いない、とだけは決めず、書かれた時代と、その記録の説明を確かめよう。
旧暦は、単に今のカレンダーを何日かずらしたものでもない。国立国会図書館の暦展示では、明治5年までは30日の大の月と29日の小の月を組み合わせ、うるう月を設ける太陰太陽暦を用いていたと説明しているよ。毎年同じ日数を足せば全部換算できる、という方法にはしないでね。
いまのカレンダーで見慣れない月日があると、数字を写し間違えたのかな、と疑いたくなるかもしれない。そこで先に直すのではなく、どの暦で表しているかを確認するんだ。うるう月の記載があれば、その文字も残す。閏という字を見落として普通の同じ月として入力すると、調べる対象が変わってしまうからね。
また、改暦の後だから、旧暦の表記が完全になくなるとも限らない。国立国会図書館の展示は、明治6年以降もしばらく、新暦と旧暦を併記した暦が多く見られると案内しているよ。日付の横に旧暦、新暦などの説明がないか、暦そのものなら二つの数字が並んでいないかも見てみよう。
この事典は、そうした表記を照合するための参考書の一つ。ただし本の全ページを読んだ体験や、実際の換算表を操作した結果をこの記事で報告するものではないよ。書誌と目次、図書館が紹介する利用例をもとに、調べる資料の候補として示しているんだ。
いまは一つ分かれば十分。古い資料の日付を現在のカレンダーへ合わせたいときは、年の数字だけを変えて終わらせない。月日をどう扱うか、もう一段の確認が必要なんだね。
調べる前に、元の年月日を別の欄へ写しておこう
対照表へ進む前の準備をしよう。暦を調べるための本を使うときも、検索へ入れる材料は元の資料の表記だよ。
まず、元の年月日を、見えるとおりに別の作業メモへ残す。明治五年と書いてあるなら、その表記を先に残そう。自分が読みやすいように数字を置き換える欄は、後で別に作ればいいんだ。
読む途中で二と三を迷ったら、その時点では日付を確定させない。判読中、日が未確認、という印を付けておく。暦の対照表は、読み取った日付を別の暦へ対応させる道具で、読めない文字を正しい数字へ決めてくれるものではないからね。
また、その日付が何を表しているのかも残したい。手紙を書いた日?家の出来事を記録した日?生まれた日?後で別の人が書き足した日?資料の中に書かれている範囲で確かめ、分からないものは分からないまま置こう。
手紙の末尾の日付を、そこに名前がある人の誕生日だと思って家系図へ移すことはしないよ。封筒の消印と、本文を書いた日も、別の情報として扱う。日付の換算が合っていても、出来事の種類を取り違えたら家系図の意味が変わるんだね。
家の資料へ番号を付けるなら、原本へ直接書き込むのではなく、別の一覧や収納する封筒などと対応させる方法が考えられる。たとえば手紙L01、という番号を決め、どの頁のどの位置に日付があるかをメモする。これは整理用の仮の番号で、資料にもともとある記号ではないよ。
写真を残せる条件なら、日付の部分だけでなく、その記載がどこにあるか分かる範囲も一緒に残す。前後の文字が読めることで、日付の役割や、後の書き込みとの違いを見直せる場合があるからね。借りた資料なら、撮影や記録をしてよいか持ち主の意向を確認しておこう。
作業表は、たとえばこんな欄から始められるよ。すべてが確定した完成表ではなく、未確認の場所を残して調べるための表なんだ。
| 欄 | 残す内容 |
|---|---|
| 元の資料 | 整理番号と頁、記載位置 |
| 原文の日付 | 見えた年月日と閏などの表記 |
| 出来事 | 資料から分かる日付の役割 |
| 読み取りの状態 | 確認済み、判読中など |
| 暦の判断 | 旧暦、新暦、まだ未確認 |
| 対照後の日付 | 調べて対応が確認できた日付 |
| 根拠 | 使用資料名、版、頁、確認日 |
家系図のソフトへすぐ入れたい気持ちがあっても、元の日付と対照後の日付は分けて持っておこう。年月日を一つだけに上書きすると、あとから読み間違いに気付いても、どこを直したのか追いにくくなるもの。
調べる一件を最初に選ぶのも方法だよ。全部の資料を一度に換算しようとせず、読み取れる一つの日付を取り上げ、出典の残し方まで試す。その一件の手順が見えてから、次の頁へ進めばいいんだ。
対照表は、調べたい年が載るものを選ぼう
元の表記がそろったら、暦を調べる資料を選ぶよ。『江戸幕末・和洋暦換算事典』も、使える年代を見て選びたい本だね。
版元の書誌紹介では、この本は天正10年、1582年から、明治5年、1872年までを扱うと案内されている。題名に江戸幕末とあるから、幕末の数年間しか載らないと決める前に、掲載範囲を見てみよう。逆に、昭和や平成の日付もこの一冊ですべて調べられる、とはしないでね。
購入するときは題名だけでなく、著者、刊行年、ISBNを合わせる。今回の候補は釣洋一著、2004年刊、ISBN9784404032089。似た題名の本や別の版があるので、検索結果の表紙が似ているだけで同じ資料と思わないようにしよう。
紹介している楽天の候補には中古品もある。書き込みや欠け、状態の案内を確認し、表を調べる目的で使える状態かを見て選んでね。出品されていることと、自分の目的へ適した状態で届くことは別の確認になるよ。価格や在庫も、注文するときの表示を確かめよう。
買う前に、図書館で確認できるかを調べる方法もあるよ。近くの図書館へ書名とISBNを示せば、所蔵や利用方法を相談するための材料になる。参考図書として館内だけで使う場合もあるので、借りられるか、複写や持参メモの扱いはどうかを、その図書館の案内に合わせてね。
国立国会図書館のリサーチ・ナビには、新暦と旧暦を対照できる資料の紹介がある。資料ごとに扱う年代や、どちらの暦から何を調べられるかが示されているよ。手元の記録が対象範囲の外なら、無理に同じ本を使わず、その年を扱う資料を選び直そう。
ここで大事なのは、調べる方向。旧暦の年月日から現在の年月日を知りたいのか、現在の年月日と当時の日付を照らし合わせたいのか。表の見方を決める凡例や説明を読んでから、該当する年と月へ進むんだ。閏月があれば通常の月と区別する欄を見てね。
今回の事典には、和洋暦の換算対照表や西暦換算の日本史年表があると、書誌情報と図書館の利用事例で確認できる。ただし、この記事では本の実際の全表を見たわけではないので、何列目を指でたどればよい、という配置の説明を創作しないよ。手元の本を開いたら、その版の凡例と表の説明へ合わせよう。
図書館の調査事例には、この2004年版を使って1860年1月1日と安政6年12月9日を対照した例がある。数字だけを見たら西暦の1860年と安政6年が別の年に感じるかもしれないけれど、暦の年始が違うと、同じ一日でも年の表し方が一致しない場面があるんだね。
同じ事例では、別の対照表でも内容を確認したと報告されている。自分の家の年月日を確かめるときも、必要に応じて別の参考資料と照合する方法を考えよう。違う結果が出たら、どちらかをすぐ消すより、入力した年、閏の有無、採用した暦、資料の範囲を比べたいところだよ。
インターネットの計算ツールを使う場合も同じ。国立国会図書館は、国立天文台の暦日データベースについて、1582年10月15日を境に西暦側の扱いがグレゴリオ暦とユリウス暦で異なることを説明している。入力できる年だけを見ず、何の暦へ対応させる仕組みかまで読もう。
今回は明治や江戸末期の資料が入口だけれど、もっと古い記録へ進むと、使う暦や調べる資料の範囲も変わる。分からないところは、元の表記を示して図書館の調査相談へ持っていけるよ。すべてを一人で暗算しようとしなくて大丈夫なんだ。
家系図へ移すときも、元の表記を消さないでね
対照する年月日が分かったら、家系図へ残す段階。換算事典を使って調べた結果も、根拠と一緒に保存しよう。
表示を一つへそろえたい場合も、原文欄は残しておこう。家系図の画面では現在の暦の日付を見せ、注記や別の台帳へ元の年月日と根拠を置く方法が考えられる。逆に、原文を中心に見せて対照後の年月日を注記する方法もあるね。使う人が何を見ているか分かる形にするんだ。
ソフトの入力欄が西暦しか受け付けないなら、数字を入れる前に、その欄がどの暦の年月日を前提にしているか確認しよう。年だけ分かった記録へ勝手に1月1日を足す、月までしか読めない記録へ適当な日を選ぶ、という埋め方はしないでね。
不明の日付をそのまま置けるか、部分的な年月日や注記を残せるかは、使うソフトの機能次第。対応しないなら、別の作業台帳を正本として残す方法もあるよ。完成した見た目のために、未確認の情報を確定した数字へ変える必要はないんだ。
確認した本を出典にするなら、書名、著者、刊行年や版、ISBN、参照頁を記録する。インターネット資料なら、ページの題名、公開機関、URL、確認日を残す。後から自分や家族がたどり直せることが目的なので、「ネットで確認」だけで終わらせないでね。
書き写した後は、年、月、日を別々に見直す。年が変わる対応なら、その年の切り替わりも見よう。閏月を普通の月へ読み替えていないか、表の隣の行を取っていないか、原文の字の読みと照合後の数字がつながっているか。確かめる場所を分けると、どの判断が済んだかを追いやすいよ。
同じ人の別資料に違う日付がある場合は、暦の違いだけで説明できると決めつけない。同名の別人かもしれないし、書かれている出来事が違うかもしれない。資料がいつ、誰によって作られたものか、誕生、届け出、手紙の作成など、日付の役割を比べよう。
元の資料へ、換算した数字を書き込んで訂正するのも避けたい。調べた結果は別の記録へ置けば、資料に書かれた事実と自分の判断を分けて見返せる。読み取りが変わった場合は、台帳のどこを見直したかと、その理由を残そう。
家族へ渡すときも、今の暦に換算した日付なのか、資料にある旧暦の表記なのかが分かる注記を付けておくとよいね。二つの数字が並んでいても、間違いではなく、同じ日を別の暦で示している場合がある。そこが伝わると、読む側も一つの数字へ急いで直さずに済むよ。
今日できる最初の一歩は、古い日付を一件だけ、元の表記のまま写すこと。そこへ、何の記録か、どこに書いてあるかを添えよう。その材料があれば、次に選ぶ対照表の年代も見えてくる。分からないところを消さずに残しながら、家の記録を一つずつ読み解いていこうね!
改暦の境目は国立公文書館の展示、日付の実例は国立国会図書館の宍戸璣の日記紹介、資料選びは国立国会図書館のリサーチ・ナビを参照しました。2004年版事典の書誌・範囲は書誌紹介と版元の書籍情報、利用例は図書館の調査事例で確認しています。