家系図の「六十一歳」から生年を逆算できる?数え年と満年齢を分けて残そう

古い記録の年齢から生年を逆算するなら、先に数え年か満年齢かを確かめよう。「六十一歳」とだけ分かっても、亡くなった年から61を引けば生年が決まる、とは限りません。

名前も没年も見つかった。あと生まれ年が入れば、家系図の一欄が埋まりそう。そんなところで手を止めるのは、少しもどかしいよね。でも、数え方の違いを残しておくほうが、あとで別の人と取り違えずに調べられます。

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数え年は生まれた年が一歳。誕生日ごとに増える満年齢とは違う

国立天文台の暦Wikiでは、満年齢は生まれたときを0歳とし、誕生日を迎えるごとに一つ増やす数え方として説明されています。

数え年は、生まれた時点で1歳。その後は新年を迎えるごとに一つ増えます。誕生日がまだ来ていなくても、年が替わると年齢が進むんです。

同じ暦の年で数えているなら、数え年は「基準の年-生まれた年+1」で計算できます。逆算すると、生まれた年は「基準の年-数え年+1」。

ここで「+1」が入るところを落とさないでね。最初を0歳にするか1歳にするかで、計算の出発点が違います。

ただし、古い資料へ使う前には、記載日付が旧暦かどうかも確認してください。年の区切りが違う日付を、現在の西暦の年と混ぜて式へ入れないようにしよう。

出典:国立天文台・暦Wiki「年齢の数え方」

同じ61歳でも、生年は違う。西暦でそろえた仮の例で見てみよう

計算の違いを見るため、すべて現在の西暦の日付にそろえた仮の例を使います。基準日は1960年6月1日です。

年齢の数え方 生まれた日・年の例 基準日の年齢
数え年 1900年生まれ 1960-1900+1=61歳
満年齢 1899年3月1日生まれ 誕生日を迎えて61歳
満年齢 1898年10月1日生まれ その年の誕生日前なので61歳

三行とも、記録の数字だけなら61歳です。でも、生まれた年は1900年、1899年、1898年と違うね。

だから、「数え年らしいから、とりあえず一歳引こう」だけでは足りません。国立天文台の説明でも、数え年と満年齢の差は、誕生日に当たる日の前後によって一歳か二歳になります。

満年齢だと分かっていても、誕生日や記録の日付が不足していれば、そこから生年を一つに絞れない場合があります。計算式に入れられる数字があることと、必要な条件が全部あることは別なんです。

原資料の年齢と、こちらで出した候補を別に残そう

家系図の作業メモなら、「原資料の表記」「年齢の数え方」「計算した生年」を分けておくと、後から根拠へ戻れます。

たとえば、原資料には「六十一歳」と転記し、数え方は未確認。生年は、数え年と確認できた場合の候補として別欄に置く。まだ根拠がない段階で、候補を確定した生年の欄へ移さないようにしよう。

数え年か満年齢かは、数字だけで見抜こうとせず、その資料の説明や作成時の扱いを調べます。国立天文台も、年齢の数え方は宗教・文化・法律などによって混在してきたと説明しています。古い年代だから、すべて同じ数え方だと決めるのも早いよね。

今日は一欄を埋め切れなくても、「六十一歳は読めた。数え方は次に確認」と残せたら、次に探すものがはっきりします。空欄を急いでなくすより、分かったところまでを、あとでたどれる形にしておこう。

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この記事を書いた人

家系図の作り方や先祖を調べる手がかりを、初めてでも進めやすい形でまとめています。

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